2歳で場面緘黙症の疑いがあり、3歳で児童精神科にてASDと共に場面緘黙症の診断診断を受けた娘の現在までの記録です。
今現在診断を受けた方、もしかしてと疑いをもっている方へ少しでも参考になればという思いと自身の健忘録のために随時更新予定です。
目次
場面緘黙症の疑いをもった2歳
娘は2歳から入園し、初の集団生活をおくることになったのですが、その園生活で一切お話しできない、給食を食べられないということを入園から1ヶ月経った5月の面談時に聞き、まだ2歳児で初めての集団生活に緊張しているのだろうから様子をみてみると先生から言われるも何か心に引っかかる。
家では話すし、園までの道のりも買い物などのお出かけでも話す。
入園したての頃は玄関で泣き叫ぶ子どももたくさんいる中で娘は全く泣かないし、勝手に園を楽しんでいるものだと思っていた。それなのに、いつまで経っても登園時にはお話ししたり歌ったりするのに園の玄関まで先生が迎えに来てくれたときにまるで表情をなくしたように突然無表情になり、ぎこちない頷きしかしなくなる。
始めは幼稚園という環境に緊張しているのだろうと思っていたものの、何か違うかも。
元々かなりの偏食というのもあったが、それにしても炭水化物などは食べられるのに一切手をつけないなんて、、、
ただ、園では様子をみますとしか言われず、本人も自分の気持ちや状況を伝えることはまだできずの状況でとりあえず様子を見つつ3歳児検診を待つことに、、、
当時の詳しいことは
に記載しております。
3歳児検診で初めて聞く場面緘黙症という言葉
3歳児検診(3歳)
園で話さない、食べられないということを知ってから2ヶ月ほど経った頃、3歳児検診があり、そこでこのことを心理士の方に相談するも、場面緘黙症の可能性はあるものの、まだ低年齢のことと、集団生活になれていないだけの可能性もあるので様子を見ましょうと言われるのみ。
さすがに、その様子見もいつまでかもそもそも場面緘黙症って何なのかもわからないまま帰るわけにはいかず、更にその心理士さんと話し、あと半年様子をみて変わらないようなら保健所で再面談。その後のことはそのときに決めると決定。
そしてその半年間でも結局話さず、給食は時々炭水化物のみ食べるもののほぼ食べず、運動会などの行事ではほぼ動くことができないまま終わり、再面談の日に。
わたしはこの時言われるがままに、半年間様子見をしましたが、早めの受診や療育を希望される場合はこのときに自分から児童精神科を受診したい、療育を利用したい旨を伝えるとスムーズかと思います。我が家は療育手帳をとって療育施設へというのは利用していないのでわかりませんが、児童精神科のほとんどは初診時紹介状が必要になるので、健診時に話すと必要に応じて保健所から紹介状を書いてもらえました。
再面談(3歳)
再面談で特に半年間様子が変わることなく、園内でも意思疎通はほぼ首振りのみという状況を伝えるも、少しずつ不安感を取り除いていきましょうなど言われ中々今後の療育など具体的な話しにならず、、、
このままではまた様子見になってしまう!と焦りを感じ、療育や通院について繋げてもらえるのかを聞き、自宅から通える範囲の児童精神科をいくつかピックアップした用紙を渡され、自身で予約をとり紹介状を保健所からもらうということに決定する。
面談する心理士さん、保健師さんによるとは思いますが、自分からこの先に繋げたい旨を伝えないとびっくりするくらい進まないです。私から言っていなかったらまた様子見という名の放置状態になっていたかと思うと、、、
児童精神科は初診時に紹介状が必要なところがほとんどなので、3歳児検診や再面談のときなどに病院を紹介してほしいと伝えていただくのがスムーズかと思います。
詳しくは
に記載してありますので、ご参照いただければ幸いです。
児童精神科予約(3歳)
✳︎院内に言語聴覚士がいる
✳︎院内に作業療法士がいる
✳︎車に乗らなくてもいける
この3点をわたしの中で決め保健所から渡された病院のリストから病院を探しました。
紹介状は最終面談日から3ヶ月以内にしか書けないのでそれまでに病院を決め、予約をとってほしいと保健師さんに言われるも、新患予約日は月に1回程度しかも500回以上かけても全く繋がらない。
最初の2ヶ月繋がらず、何とか最後の3ヶ月目で繋がり予約が取れる。
その後保健所へ予約をとった病院と予約日を伝え診断書の発送をお願いし、やっと2ヶ月後受診になる。
初めての児童精神科(3歳)
初めての建物、初めての人が苦手な娘にとってはかなり抵抗があった受診でしたが、子ども達の緊張をほぐすため?か院内には白衣を着た人がおらず、娘も怖がることなくその場にいることができました。
大量の問診の後診察、検査予約をとって終了。その後心理士を交えて発達検査を行いました。
詳しい検査内容は
で記載しておりますので、是非。
検査結果(3歳児)
結果としては、まだ年齢が未発達なことと、緘黙症状により正しい現状を出せていないので確定とは言い切れないけど、ほぼほぼ自閉スペクトラム症(ASD)、場面緘黙症という診断を受けました。
既に集団生活をしていること、まずは個人対個人で家族以外の人と信頼関係を築く必要があることから療育施設へは行かず、院内の作業療法を2週に1回1時間受けられることになりました。
言語聴覚療法の必要性も大いにあったのですが、まず病院という場に慣れること、院内で声が一切出せない状況で言葉の検査をすることができないことから、とりあえず作業療法を行いながら院内で発語できるようになるのを待つことに。
年少クラスのときの行事様子
✳︎親子遠足
公園で行う身体を使った遊びや運動など何も参加できず、走り回るクラスメイトの中で無表情で立ちすくむ娘を見て、休めばよかったと後悔する。お弁当の時間に何度も帰りたいと呟くも時間もあと少しで途中で帰る訳にもいかず最後まで参加する。
✳︎運動会
1年前は緘動症状から何もできない状態だったのに、突然踊り出す娘!!こんな日が来るのかと場面緘黙症が治る兆しを感じて感動+喜び。
✳︎発表会
1年前は何もできず見ているのも苦しくなった発表会でしたが、運動会でも踊れていたから多分大丈夫だろうと安心していたら、緘動症状が出て、客席から目を背け無表情で居心地悪そうに立っている娘。1年前より周りのクラスメイトも成長していて動けないのは娘だけ。見ているだけなのに切なくて切なくて、、、帰り道に「練習したのに動けなかった」と泣く娘を励ますことしかできず。
通園と通院に慣れてきた4歳
2週に1回から毎週に通院を増やす(4歳〜5歳)
病院や担当作業療法士さんにも慣れ発語が出てきたことで、言語聴覚士さんと再び検査を行うことに。
検査の模様は
【ASD4歳児】LC-R言語コミュニケーション発達スケールを受けて〜自閉スペクトラム症娘
でご参照ください。
結果、言語に対する様々な遅れが判明し、現在の作業療法に加えて、毎週1時間言語聴覚療法も受けることに。
年中クラスでの行事の様子
✳︎親子遠足
今までの行事、参観日では見たことないくらいはしゃいでいて、楽しそうでした。もしかしたら親の贔屓目かも知れませんが、周りのクラスメイトと何の遜色もなく過ごせているように感じ一安心。
✳︎運動会
今まではなかった行く前から、踊れないかも、動けないかも、と不安を漏らす。実際、かけっこ以外の競技は全く動けず、無表情で俯く姿が見ていて苦しい。本人は帰り道一切運動会については触れず。
後日このことを病院で医師に相談すると、成長したことで予期不安が生まれそのことが緘黙緘動症状に繋がってしまったのだろう。更により成長すれば、自分なりの不安の解消のやり方や経験から平気になることもあるものの長く続く可能性ありとのこと。
✳︎発表会
インフルエンザで欠席。本人は発表会にかなりの苦手意識を持っていたので、発熱しながら行かなくていいならよかったと喜ぶ。
現在(5歳)も毎週通院し、作業療法、言語聴覚療法共に受けております。
園という場に慣れたことから給食は食べることが出来ているものの、場面緘黙症とは別で偏食があるので、自宅での補食は欠かせない状況です。
園と違い病院での療育は1対1で工作など遅れることがないことから、一度も嫌がることなく通院できています。
2025年には年長クラスになり就学後、普通クラスに行くかどうかを決める年になります。
今後の様子も随時更新していきますので、興味があれば見ていただければと思います。
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