初めての発達検査〜3歳娘の場合〜

場面緘黙ガール
わたし
ゆる

発達検査の内容は病院、年齢によっても違いますので、あくまでも娘の場合はという前提で参考にしていただけると幸いです。

 

発達検査とは?

 

わたしは専門家でもないので、詳しいことは書けないのですが、基本的には子どもの認知や言語・社会性、運動などについて客観的に測定する検査のことで、検査内容は受ける病院や施設などによって違います。その検査によって、実年齢との差などを知るための検査です。あくまでも、社会性やコミュニケーションについての指数なので、知能検査とは違い、知能指数を知ることはできません。年齢にもよるかとは思いますが、4〜5日間かけて検査を行うことが多いです。

 

 

発達検査を受けるには

 

発達障害の診断をだせるのが医師しかいないので、児童精神科や小児科、総合病院で行っていることが多いです。ただ、紹介状が必要になる病院も多いので一度市町村の保健センターの発達相談に相談してみることを、おすすめします。

わたし
わたし

ちなみに我が家は、3歳児検診時に心理士さんとの発達相談に紹介状 され、半年後の再発達相談時に、児童精神科への受診をおすすめされました。そのため、病院への紹介状は保健センターの方から出してくれることになり、自宅から通えそうな病院もいくつかリストアップしていただいたので、比較的スムーズだったかもしれません。

 

児童精神科初日

 

初日は事前に記入しておいた大量の項目のある問診票と、母子手帳を提出し、医師からの現在の困りごとや今後の療育や発達検査についてどうしたいかなどの希望の聞き取りがありました。その後は発達検査の予約をとって終了でした。特に子どもは何かすることはなく、主に保護者からの聞き取りがメインでした。

 

発達検査1日目

 

初日は子どもと心理士さんとの面談と医師との診察でした。

わたし
ゆる

我が家が受診した病院では、基本的には子どもの検査時は母子別室で行うのですが、うちの娘はまだ低年齢ということと、場面緘黙症の疑いがあったので、わたしも同室した形での面談でした。

心理士さんとの面談では、折り紙やお絵かき、おままごとをしながら色々な質問に答えていく形式で行われることが多いようです。

わたし
わたし

娘は初対面の心理士さんに緊張感が強く、お話しすることができなかったため、わたしが質問に答えつつ、用意してくださった遊びを促す形に、、、

実際された質問集

・自分で着替えることができるか

・自分で靴を履けるか

・折り紙で紙飛行機などを作成することができるか

・信号を理解しているか

・左右がわかるか

・喧嘩をしたとき、親や先生に言いつけることがあるか

・お風呂の際、自分で身体を洗うことができるか

・お友達とお母さんごっこや、プリキュアごっこなどの何かになりきるごっこ遊びをして遊ぶか

・自分の名前をフルネームで言えるか

・親の名前をフルネームで言えるか

・数字を10まで言えるか

・こちらが言った文章を繰り返していえるか(例:今日は晴れていて暖かいね)

・数字を4個覚えて言えるか(5.2.9.3といった意味のない連続した4つの数字を保護者が言ったあとに同じ数字を繰り返して言うことができるか)

・スキップができるか

・多少途中で足がついても、ターンすることができるか

・足を揃えてジャンプができるか

・バウンドしてきたボールを掴むことができるか

・片足で3秒立てるか

・両手でボールを投げることができるか

全てではないですが、こう言った内容の質問がありました。

また、発達状態をみるために実年齢でまだできる必要のないものも含めての質問しているとのことでした。

 

発達検査2日目

 

作業療法士さんと娘が机上で行うテスト8つと実際に動いて行う運動テスト4つでした。その行う内容の説明やお手本も全て作業療法士さんが行うので、保護者は、口出し手助け厳禁です。娘のテスト中は保護者からみた娘の困りごとや、日常生活、行動などについての100問くらいあるチェック用紙に記入していました。

わたし
ゆる

他人の説明を聞いていられるか、理解できるかというところも含めて見ているので、子どもが理解できていないと感じても、わかりやすく説明するなどを行ってはいけません。

 

座って行うテスト

・絵あわせテスト3種類(車やりんごなどの絵が3等分に切られたものをパズルのように合わせていく)

・正方形の積み木をどのくらい積み上げることができるか

・簡単なものの名前を言うことができるか(スプーン、えんぴつ、輪ゴム、お箸など)

・仕切りの中に子どもの片手をいれ、子どもからは手元が見えない状態にしてから、作業療法士さんが、1本指に触れ、どの指に触れたかをあてるテスト 左右3回ずつ

・正方形の積み木を5個使って制作している過程を見せずに作業療法士さんが作ったものと同じ形を作ることができるかというテスト 3回

・積み木を5個横に並べて、作業療法士さんが触った順番通りに2個タッチするというテストを3回

・透明のケースに使用した積み木を戻せるかというテスト

・仕切りで手元を子どもの隠した状態で作業療法士さんが子どもの手のひらに物をのせ、何を乗せたか当てるテスト(選択肢は、鍵、正方形の積み木、雲の形の積み木、スーパーボール)

運動テスト

・目を閉じた状態で足踏みを10回できるか

・片足立ちを各何秒できるか

・床に貼られた平らで横幅約7cmのロープの上を真っ直ぐ歩くことができるか

・椅子に座った状態で作業療法士さんのお手本と同じリズムで足踏みができるか

 

発達検査3日目

 

3日目は保護者と心理士さんのみでの面談で、子どもは預けて来院するように言われました。

主に1日目に聞かれた質問と同じような内容に加えて今までの遊び方や、今現在の幼稚園での過ごし方を1時間程話し、通院するようになってから約1ヶ月くらいの中で成長を感じたことと、今1番成長を促したいところについて伝えました。

質問集

・今までずっと同じ動作を続けるような遊びをすることがありましたか(くるくる回る、手を振り続けるなど)

・くるくる回転するものを見続けることはありましたか(扇風機、車のおもちゃのタイヤや自転車のタイヤなど)

・おもちゃを本来の遊び方とは違い、横一列に並べて続けることはありましたかまた、それが崩れたとき癇癪を起こしたりすることはありましたか

・偏食はありますか

・他の同年代の子どもが怖がらないようなものに対して過度に怖がることはありますか

・公園で順番待ちをできるか

・子どもが話し出したときに、ちょっと待ってねと静止したときに待っていられるか(話し続けることはないか)

 

 

発達検査4日目

 

4日目は初めての、母子分離での検査でした。

子どもは作業療法士さんと、前々回の様な机に向かってのテストとブランコを始めとした身体を使ってのテストを行ない、保護者はその間に医師と最近の様子や幼稚園での様子を伝えました。

その後作業療法士さんから今日のテストでの様子を伝えていただき終了しました。

わたし
ゆる

母子分離での検査だったため、詳しい検査内容がわからず申し訳ございません。

5日目には私のみで行き結果を聞くことになりました。

 

診断結果は親のみで

 

主治医の心理士、作業療法士との検査結果を踏まえての診断を聞き、今後の方針を決めにいきます。

わたし
ゆる

娘の診断は場面緘黙傾向のある自閉スペクトラム症でした。検査中も言葉を発することがなかったため、確定とは言えないがほぼ間違えないでしょうとのことで、2週に1回の作業療法を受けることになりました。

発達検査を受けてみて

児童精神科、最初に案内を受けたときは正直抵抗もあったし、自分の子どもはそこまで問題があるのか、とも感じてしまいました。
いざ受診しようと奮起しても、まず数が少ない!そして、どこもすごく混み合っていて中々予約がとれない!月に一回の初診予約の日に100回以上リダイヤルをしても繋がらず、予約枠が埋まってしまうなんてことが何ヶ月も続きました。
予約がとれたとき、安心からか、これから娘は児童精神科の患者になるんだという言いようのない気持ちからか泣けてきたことを覚えています。
ただ、わたしは半年以上通ってみて思うのは、あのとき通い始めてよかった。周りの子よりはゆっくりかもしれないけれど、子どもの成長を感じられるし、解決はしないかもしれないけど、子どもの困りごとを相談する機会が頻繁にあるということはとても心強いです。
病院には合う合わないがあるので一概には言えませんが、現状を知ること、そして一緒に考えてくれる場所ができたことはすごくわたしにとってよかったことです。

 

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