【PLAN75】75歳から自分の生死を決められるとしたらどうする?

は行

 

わたし
ゆる

倍賞千恵子さん主演の『PLAN75』をNetflixにて鑑賞したので、軽度嘔吐恐怖症、2児の母目線でご紹介いたします。

 

 

 

あらすじ

 

夫と死別してひとりで慎ましく暮らす、角谷ミチ(倍賞千恵子)は78歳。ある日、高齢を理由にホテルの客室清掃の仕事を突然解雇される。住む場所をも失いそうになった彼女は<プラン75>の申請を検討し始める。一方、市役所の<プラン75>の申請窓口で働くヒロム、死を選んだお年寄りに“その日”が来る直前までサポートするコールセンタースタッフの瑶子(河合優実)は、このシステムの存在に強い疑問を抱いていく。また、フィリピンから単身来日した介護職のマリア(ステファニー・アリアン)は幼い娘の手術費用を稼ぐため、より高給の<プラン75>関連施設に転職。利用者の遺品処理など、複雑な思いを抱えて作業に勤しむ日々を送る。
果たして、<プラン75>に翻弄される人々が最後に見出した答えとは―――。(公式サイトよりhttps://happinet-phantom.com/plan75/index_sp.php)

 

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嘔吐恐怖症の方は観られる?子どもと一緒に観られる?

 

嘔吐シーンあります。アップではありませんがえずき、口から出ているシーンがありました。嘔吐恐怖症の方にはお勧めできません。

 

Netflixでは13歳以上の鑑賞を推奨していましたが、考えさせられるテーマの為ハラハラドキドキするような大きな盛り上がりはなく、静かに粛々と年をとることの切なさを感じさせられる映画のため退屈に感じでしまうお子さんが多いのではないかと思います。

 

 

ネタバレありレビュー

 

75歳から政府公認で安楽死を選択できるPLAN75という制度ができた世の中の話。正直すごく、重たいテーマを78歳の当事者の倍賞千恵子さん、市役所の受付担当を磯村勇斗さん、サポートセンターの女性を河合優実さんというそれぞれの目線から描かれています。

職場で高齢者の従業員が倒れたことから、高齢者全員が解雇になり、それまでは一緒に健康診断やカラオケに行っていたメンバーもそれぞれ子どもと同居したりでなんとなく疎遠状態に、、、頼る子どももいなく78歳で中々再就職も難しく、徐々にリアルに感じはじめるPLAN75、炊き出しを行っている公園でPLAN75を担当している職員に話しかけられたことから申し込みをし、支度金として10万円を受け取る。週に一回サポートセンターの人と話し、ついにその日を迎える。ただカーテンで区切られたような綺麗だけど病院より寂しく感じる簡素な空間で行われる処置。ラストはそこから抜け出し外を眺めていて、それ以上はご想像にお任せしますパターンでしたが、もう家もなく、10万円だって返せない状態で幸せになれる未来はあるのだろうか、、、と観たあともなんとも言えない物悲しさが漂います。

支度金として渡される10万円という金額も、75歳という年齢設定もなんともリアルでそう遠くない未来に同じような制度ができるのではないか、そうなったとき自分はどんな選択をするのだろうかと考えてしまうような映画でした。

 

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