
第48回日本アカデミー賞で4部門受賞した『カラオケ行こ!』を鑑賞したので、軽度嘔吐恐怖症で2児の母のわたしがご紹介いたします。
あらすじ
中学校で合唱部の部長を務める岡聡実は、ある日突然、見知らぬヤクザの成田狂児からカラオケに誘われる。戸惑う聡実に、狂児は歌のレッスンをしてほしいと依頼。組長が主催するカラオケ大会で最下位になった者に待ち受ける恐怖の罰ゲームを免れるため、どうしても歌がうまくならなければならないのだという。狂児の勝負曲は、X JAPANの「紅」。嫌々ながらも歌唱指導を引き受ける羽目になった聡実は、カラオケを通じて少しずつ狂児と親しくなっていくが……。(映画.comよりhttps://eiga.com/movie/97333/)
嘔吐恐怖症の方は観られる??
嘔吐、体調不良、泥酔シーンありません。
カラオケスナックのシーンはありますが、嘔吐に繋がるようなシーンはないので嘔吐恐怖症の方でも安心して観ていただけるかと思います。
子どもと一緒に楽しめる??
映倫では特に年齢制限を設けておらず、過激なシーンや残虐なシーンはありません。
ただ、綾野剛さん演じる狂児の車のグローブボックスを開けると小指が入っていたり、クスリ漬けの元組員が出てきたりするので、ある程度理解できて許容できる小学校高学年から中学生くらいからがいいかと思います。
こんな方にオススメ!!
✳︎綾野剛の歌が聴きたい!!
✳︎合唱部に所属していたことがある
✳︎カラオケ好き
✳︎テンポの良い掛け合いが好き
✳︎思春期のゆらぎっていいなぁと思う方
ネタバレあり感想
野木亜希子さんの脚本、そして綾野剛さんといえばMIU404を思い出してしまいますが、こちらの映画も全然違うけどしっかりと面白いです!!
日本アカデミー賞で新人賞も受賞している齋藤潤さんのリアルな学生っぷりが違和感なくてよかったです。
私自身合唱の経験は授業くらいで詳しいことはわからないのですが、齋藤潤さん演じる聡実が変声期によりソプラノパートが出なくなってしまうところが、中学生とはいえ男子はテノールとバスだったイメージなので時代なのかな?と感じました。
どの時代も中学生という多感な時期を学校で過ごすというのは色々と大変だなと、フォローしたりされたり、モヤモヤしたりしながら、やたら精神論の先生とかいたなーと30歳の私としては懐かしさすら感じました。
そして、突然歌を教えて欲しいという綾野剛さん演じる狂児に始めは怖がったり戸惑いながらもズバズバ意見を言い友情に似た師弟関係のようなものを築いていくのが、大人ほど偏見もない子どもの危うさと人懐っこくかつ、いざというときには一線をひく狂児の魅力ゆえかなと思います。
この映画では狂児は歌ヘタとして描かれていますが、綾野剛さんの隠し切れない歌のうまさが光り、とりあえず一旦普通にその美声を聞かせてくれ!!となってしまいました、、
この映画は是非エンドロールまで観てほしい!!エンドロール後も狂児と聡実は続いていて、続編に期待すらしてしまうような、そんなラストです。
コメント