【殺さない彼に死なない彼女】素直になれない暴言だらけの切ないやりとり

か行

 

わたし
ゆる

Twitterで流行した世紀末さん原作の4コマ漫画の実写で、間宮祥太朗さんと桜井日奈子さんの思春期満載映画『殺さない彼と死なない彼女』をNetflixにて干渉したので、軽度嘔吐恐怖症で2児の母のわたしがご紹介いたします。

 

 

 

 

あらすじ

 

何にも興味が持てず、退屈な高校生活を送っていた少年・小坂(間宮祥太朗)は、リストカット常習者で“死にたがり”の少女・鹿野(桜井日奈子)に出会う。それまで周囲から孤立していた二人は、《ハチの埋葬》をきっかけに同じ時間をともに過ごすようになる。不器用なやりとりを繰り返しながらも、自分を受け入れ、そばに寄り添ってくれるあたたかな存在──そんな相手との出会いは、互いの心の傷を癒し、二人は前を向いて歩み出していくのだが……。(公式サイトhttp://korokare-shikano.jp/sp/introduction.html)

 

↑こちらは原作

 

 

嘔吐恐怖症の方は観られる??

 

嘔吐シーン、飲酒シーン、体調不良シーンありません。

嘔吐恐怖症の方でも安心して観られるかと思います。

 

 

子どもと一緒に観られる??

 

映倫では特に年齢制限を設けてはいませんでしたが、Netflixでは暴力が理由で13歳以上の鑑賞を推奨していました。

個人的にも、主人公の間宮祥太朗さん演じる小坂が悪い人ではないんですが、思春期特有の口の悪さ?(語尾に「ブス」「殺すぞ」など乱暴な言葉を使いがち)や、ネットに殺害動画をあげるサイコキラーなどが気になるので小学生には見せたくないです。下手したら中学生男子も口癖を真似しそうでいやだ、、、特別過激なシーンや残虐すぎるシーンはないので高校生くらいなら問題なく、主人公たちに共感しながら観られるかと思います。

 

 

ネタバレあり感想

 

原作は4コマ漫画で当時Twitter(現X)でもかなり話題になっていた作品だったようなのですが、わたしは知らなかったので、このストーリーについてはこの実写映画が初見のため配役がイメージと合っているかなどはわかりませんが、主要キャストそれぞれが思春期特有のめんどくささがあって、キラキラしていて切ないシーンも多くありましたが、どこか微笑ましく感じることもありました。

 

まずはカップルではないのですが、堀田真由さん演じるきゃぴ子と恒松祐里さん演じる地味子。正直この名前はあだ名?役名?と観ながら違和感をずっと感じていましたが、幼少期の回想でも、クラスメイトの陰口でも「きゃぴ子って名前やばい」と言った言葉もあったので、まさかの役名?!とストーリーとは違ったところで驚きました。幼少期の寂しい記憶から万人に愛されたいきゃぴ子とそんなきゃぴ子を理解し、寄り添っている地味子の等身大の友情が素敵でした。

 

次はゆうたろうさん演じる八千代と箭内夢菜さん演じる撫子の2人。八千代は過去自分が幼く好きな人を助けられなかったという経験から恋愛に踏み出せない高校生でそんな八千代に恋をして一途に思いを伝え続ける撫子。そんな撫子に徐々に心を開いていく八千代の2人はすごく30歳を迎えた私には眩しく可愛かったです。

 

そして、主人公の間宮祥太朗さん演じる小坂と桜井日奈子さん演じる鹿野の2人。同じクラスではあるものの、小坂は留年している為1つ上でどちらもクラスから孤立気味な2人。小坂は何かにつけて、殺すぞ、死ね、ブスなど暴言のオンパレードだし、鹿野はリストカットの跡が絶えない死にたがり。そんな2人が徐々に近づいて、だけど素直になれなくて、いつだって言えると思ってしまうからこそ、結局いつもの憎まれ口叩いて、、、そんな日々を過ごしていたとき急に小坂は自分をサイコキラーくんと名乗る殺人鬼に出会ってしまい、鹿野を送り届けた帰りに殺されてしまう。

突然訪れる急展開に衝撃で、、、小坂は刺され血が止まらず意識も朦朧としてくるなか、スマホで撮った鹿野の写真を見ながら「泣くなよ」と声をかける。切なすぎる、、、自分の死を悟ったとき最後に見たいとか愛!!そして、小坂のお葬式の日の夜、鹿野の夢に現れる小坂。ポツリポツリと会話を交わし自宅の机の引き出しに入っているものをとってきてほしいと言われ、最後にキスをする。目を開けるよう言われ、目を開けると夢から覚めてしまうのがとても切なく、翌日小坂の家にいき、小坂のお母さんとの会話や様子が、同じ母としてとてもキツいものがありました。机の中にあったのは鹿野への誕生日プレゼントで、そこについている手紙はまさか死んでしまうなんて微塵も思っていないから愛の言葉や感動的なセリフなんて何もない。それがまさに小坂からって感じがして涙を誘う。

それからも何度か鹿野の夢に出てしっかり寝て、食べて、学校へ行くように励ます。夢の小坂に励まされながらも夢だから自分の都合のいいような言葉を言ってくれているのかも知れないとどこか冷静さがある鹿野。それでも見守ってくれていると信じて、小坂の言うとおりしっかりと学校へ行き、ラストは進学しています。

桜並木の中肩を並べて歩く2人、だけど鹿野には小坂の姿はもう見えていないような、、、切ないですね、

 

この映画の3組は同じ学校なのに何故か出会わない、まぁ同じ学年でも知らない人なんてたくさんいるだろうと思っていましたが、最後まで観ると微妙に時系列が違う??

小坂・鹿野→きゃぴ子・地味子→八千代・撫子といった感じかと思います。

3年生で亡くなった小坂のお葬式に1年生のきゃぴ子、地味子が行っていて、八千代に振られて落ち込んでいる撫子を大学生になった鹿野が偶然見つけて慰めているシーンがありました。

 

見始めたときはチラチラと変わるペアや小坂の暴言連発、きゃぴ子、地味子といった名前に、正直好みじゃない映画だなと感じていましたが、とりあえず最後まで観てみようとみているとどんどんハマり、ラストで悲しい形ではありますがしっかりと題名回収されていて驚き、くぎづけになってしまいました。

暴言注意ではありますが、思春期特有の素直になれない感じを観たい方は是非オススメです。

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました