【罪の声】昭和の実際の未解決事件を元に描かれたミステリー

た行

 

わたし
ゆる

年始にテレビ放送をしていたのをきっかけに『罪の声』を観てみたのですが、まさかの昭和の未解決事件を題材にしていた映画とのことで、軽度嘔吐恐怖症で2児の母の私がご紹介いたします。

 

 

 

 

あらすじ

 

平成が終わろうとしている頃、新聞記者の阿久津英士は、昭和最大の未解決事件を追う特別企画班に選ばれ、30年以上前の事件の真相を求めて、残された証拠をもとに取材を重ねる日々を送っていた。その事件では犯行グループが脅迫テープに3人の子どもの声を使用しており、阿久津はそのことがどうしても気になっていた。一方、京都でテーラーを営む曽根俊也は、父の遺品の中にカセットテープを見つける。なんとなく気になりテープを再生してみると、幼いころの自分の声が聞こえてくる。そしてその声は、30年以上前に複数の企業を脅迫して日本中を震撼させた、昭和最大の未解決人で犯行グループが使用した脅迫テープの声と同じものだった。(映画.comよりhttps://eiga.com/movie/91122/)

 

 

嘔吐恐怖症の方は観られる??

 

飲酒シーンはありますが、体調不良、嘔吐シーンはありません。

星野源さん演じる曽根の母親が入院しているので、病院のシーンがあります。

 

 

子どもと一緒に楽しめる??

 

映倫では特に年齢制限を設けていませんが、過去の未解決事件を題材にしていること、学生運動なども関係しているので中学生以上なら内容を理解しながら観られるかと思います。

 

 

こんな方にオススメ

 

✳︎過去の事件に興味がある

✳︎徐々に真相に近づいていく映画が好き

✳︎時効の事件を気になったことがある

✳︎過去と現在を行き来する構成の映画が好き

 

 

ネタバレあり感想

 

映画の内容は何も知らずに、主演に小栗旬さん、星野源さんで脚本が野木亜希子さんとのことで、絶対面白いやつだ!と思い鑑賞いたしましたが、まさかの昭和の実際の未解決事件を題材にしている同名小説の映画化だったとは、、、

もちろん内容は面白かったのですが、当時の空気感がわからないので、どれくらいリアルかということはわかりませんでした。

 

お菓子メーカーを標的にした時効済みの未解決事件を新聞で特集することになり、取材を始める元報道で現文化部の小栗旬さん演じる阿久津は、もう時効になった過去の事件を掘り返すことに疑問を感じながらも上からの命令で取材を始める。同じ頃に父親から引き継いだ自宅兼テーラーを営む星野源さん演じる曽根は自宅から自分が子どもの時のカセットテープを見つける。そこには過去に自分の声が犯罪に使用されたことを証明する音声があり、、、というところから始まり、『グリコ・森永事件』ですが、フィクションで犯人組織に巻き込まれた子ども達やその子ども達が背負ってしまった罪の意識、事件の真相などを描かれており、どこまでが真実でどこからがフィクションかわからなくなるような映画でした。

 

特に姉弟で自分の声が犯行声明に使われ、悲惨な人生を歩むことになってしまった原菜乃華さん演じる生島望と宇野祥平さん演じる生島聡一郎の半生があまりにも悲しすぎて最後まで夢を諦めなかった望と生き延びたことで何度も悔しい辛い思いをしてきた聡一郎。そして、犯行声明に使われながらその事実を大人になってから知り、罪の意識に苦悩する曽根の対比が哀しかったです。

 

そして、曽根が声を使われた経緯がまさかよ母親で、死ぬ前に何も告げずに証拠を破棄しようとしていたこと、当時特に申し訳なさを感じていた訳ではなく社会、警察へ一矢報いることができることへの興奮を語ることが恐怖すら感じました。

 

 

わたしは当時を知らず、事件自体もテレビ未解決事件特番で観たことある程度だったので、何か機会があればまた特番などで観て見たいと思いましたし、当時を知らない私でも夢中で観られたので知っている方ならより楽しめるのか、それとも記憶との違いに違和感を感じるのかわかりませんが、是非当時を知っている方の感想も知りたいと思った映画でした。

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