【市子】壮絶な半生を強く生きる川辺市子を知りたい

あ行

 

わたし
ゆる

2023年に杉咲花さん主演で様々な映画賞を受賞した『市子』。DVDをレンタルして鑑賞したので軽度嘔吐恐怖症、2児の母目線でご紹介します。

 

 

 

あらすじ

 

川辺市子(杉咲 花)は、3年間一緒に暮らしてきた恋人の長谷川義則(若葉竜也)からプロポーズを受けた翌日に、突然失踪。途⽅に暮れる⻑⾕川の元に訪れたのは、市⼦を捜しているという刑事・後藤(宇野祥平)。後藤は、⻑⾕川の⽬の前に市子の写真を差し出し「この女性は誰なのでしょうか。」と尋ねる。市子の行方を追って、昔の友人や幼馴染、高校時代の同級生…と、これまで彼女と関わりがあった人々から証言を得ていく長谷川は、かつての市子が違う名前を名乗っていたことを知る。そんな中、長谷川は部屋で一枚の写真を発見し、その裏に書かれた住所を訪ねることに。捜索を続けるうちに長谷川は、彼女が生きてきた壮絶な過去と真実を知ることになる。(公式サイト:https://happinet-phantom.com/ichiko-movie/index.html)

 

 

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今回の鑑賞に利用したのはこちら↑

配信では現在(2024/09/23)Amazonプライムで観られるとのことです!

 

 

嘔吐恐怖症の方は観られる?子どもと一緒に観られる?

 

嘔吐シーン、えずいているシーン、少しお酒を飲んだりしますが、酔っ払っているシーンはほぼありません。一度学生時代に養父?母親の恋人?が酔っ払っているシーンはありましたがすごく短いシーンですし、嘔吐はありません。

無戸籍のいうテーマに加えて、突然消えた市子の半生を下がるため時系列が行ったり来たりする形式で、高校生以上ではないと理解することが難しいかもしれません。決して楽しい、面白いと感じられるような映画でもないためお子さんとの鑑賞をオススメはしませんが、過度に視覚として残酷なシーンや過激なベッドシーンはありませんが、高校時代のキスシーンが中々長めな時間なので親子で観るには少し気まずいかもしれません。

 

 

ネタバレあり感想

 

杉咲花さんと若葉竜也さんといえば朝ドラやフジテレビの医療ドラマ『アンメット』でも共演していて、とても安定感があり、引き込まれる2人です。

わたしもこの映画を観るきっかけになったのが『アンメット』での2人がとても素敵だったからということもあり、今回の『市子』については無戸籍の女性と恋人の話ということくらいしか知らないままの鑑賞だったため、作品と2人のギャップには驚かされました。

 

数々の知り合いからの証言をもとに時系列を前後しながら川辺市子とは誰なのかが徐々に明かされていき、あまりに壮絶すぎる生い立ちに胸が苦しくなります。

病院に行けなくても、携帯の機種変更ができなくても、定職に就くことが難しくても、月子ではなく市子として生きたいと願った市子がキキと共にケーキ屋さんになることを夢見てその後長谷川と過ごした3年間は穏やかで幸せなものだったのではないかなと少しだけこの映画での救いのような時間に感じます。

もし、市子が月子と名乗り出したときに誰かがその違和感を通報してくれていたら、月子を殺めてしまったとき正直に通報できていたら、母の元恋人を殺めてしまった現場を発見したのが別の人物だったら、、、

罪は背負うことにはなったかも知らないけれど、正直に市子として生きられる日がきたかもしれない。

悲惨な生い立ちにも関わらず強く、無邪気な面があるかと思えば人と一線を引くようなミステリアスさ、そしていつも思い切りのよさに、市子の半生を証言していた数々の知り合い達と同じように気がつけば市子のことで頭がいっぱいになるでしょう。

時系列がかなり前後し、カメラのフィルムの日付でそのことを表しているので、所々混乱するところもあり全てをしっかり理解するためにもう一度観たいと思いつつ、市子のあまりに壮絶すぎる半生にかなりの精神的な労力を使うので頃合いをみて元気なときに観たいです。

 

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