【大河への道】映画主演・中井貴一が描くもう一つの歴史ドラマとは?

た行

 

わたし
ゆる

2022年公開の映画『大河への道』。主演は中井貴一さん。『地図をつくった男』の異名をもつ伊能忠敬にまつわる実話に基づいた物語が、現代にも響く感動を与えてくれます。本記事では、軽度嘔吐恐怖症で2児の母である私がネタバレを含めつつ、作品の見どころや感想、考察をお届けします。

 

 

 

 

 

 

 

基本情報

 

  • 作品名:『大河への道』
  • 公開:2022年
  • 監督:中西健二
  • 主演:中井貴一、松山ケンイチ、北川景子
  • ジャンル:歴史ドラマ・ヒューマン

 

 

 

 

あらすじ

 

千葉県香取市。市役所の総務課に勤める池本保治(中井貴⼀)は、市の観光振興策を検討する会議で意見を求められ、苦し紛れに⼤河ドラマ制作を提案。思いがけずそれが通り、郷土の偉人、伊能忠敬を主人公とする大河ドラマの企画が立ち上がってしまう。ところが企画を進めるうちに、⽇本地図を完成させたのは伊能忠敬ではなかった!?彼は地図完成の3年前に亡くなっていた!
という驚きの事実が明らかに……。江戸と令和、2つの時代を舞台に明かされていく⽇本初の全国地図誕生秘話。
そこには地図を完成させるため、伊能忠敬の弟子たちが命を懸けて取り組んだとんでもない隠密作戦があった――。(公式サイトよりhttps://movies.shochiku.co.jp/taiga/)

 

 

 

 

嘔吐恐怖症の方でも観られるの??

 

嘔吐シーン、体調不良シーン、泥酔シーンはありません。

私自身が軽度の嘔吐恐怖症ですが、安心して鑑賞できました。同じ不安を抱える方にも安心しておすすめできます。

 

 

 

子どもと一緒に観られるの??

 

映倫での年齢制限もなく、過激な描写や残酷なシーンも一切ありません。

ただし、「伊能忠敬が日本地図を完成させたわけではなかった」という事実が描かれるため、小学生などには少し混乱を招くかもしれません。

歴史の授業で学ぶ知識とのズレを感じるかも、という点だけご注意ください。

 

 

 

 

こんな方にオススメ!!

 

✳︎歴史の謎などが好きな方

✳︎日本史が好きな方

✳︎地図にロマンを感じる方

✳︎大河ドラマが好きな方

✳︎歴史上であまりピックアップされていない方の生涯が気になる方

 

 

 

 

 

【ネタバレあり】感想・考察

 

私は歴史に詳しいわけではありませんが、歴史をテーマにした映画が好きで、「伊能忠敬=徒歩で日本地図を作った人」くらいの知識でNetflix配信をきっかけに本作を鑑賞しました。

序盤の市役所パートでは、中井貴一さんの演技が『最後から二番目の恋』の長倉和平を彷彿とさせ、「この人、いつも役所で困ってるな〜」と思ってしまい少し入り込みにくい部分も(笑)。

ですが、現代パートと江戸時代パートを同じキャストが演じ分ける構成は斬新で、時代を超えた物語のつながりを感じられて面白かったです。

松山ケンイチさんは現代パートではやや違和感があったものの、時代劇パートでは存在感抜群。結果的にはこの配役でよかったと納得できました。

地図を作ったのは誰だったのか?

私は高橋景保という人物も知らず、「地図は伊能忠敬とその弟子たちで作ったのだろう」と思っていました。

しかし、実際には日本地図は天文学者・高橋景保の監修のもとで制作され、伊能忠敬の本来の目的は「地球の大きさを知ること」。地図作りはその手段であり、関所通過のために「地図を上様に献上する」という形を取っていたことを知り、驚きの連続でした。

特に印象に残ったのは、伊能忠敬の死を隠しながら弟子たちが命がけで地図作りを続けたという事実。バレたら死罪という状況の中、彼らが忠義と使命を貫いたことに胸を打たれました。

女性キャラの描き方も秀逸

北川景子さん演じる「エイ」という女性が非常に魅力的でした。

知性と美しさ、思い切りの良さを兼ね備えたキャラクターで、物語に彩りを与えていました。

歴史は“変わっていく”

この映画を観て、自分が子どもの頃に習った歴史が、今では異なる解釈になっているということを改めて感じました。新たな資料や視点が発見されることで、歴史は静かに塗り替えられていく――。そこにロマンを感じました。

伊能忠敬記念館にも、いつか足を運んでみたいと思います。

 

 

 

 

まとめ

 

『大河への道』は、笑いと感動の中に「歴史の裏側」や「名もなき人々の努力」を感じさせてくれる傑作でした。

  • 嘔吐恐怖症でも安心して観られる
  • 子どもと一緒に観ても安心(ただし歴史の理解には注意)
  • 歴史に興味がある方に特におすすめ

歴史の授業だけでは学べない「物語としての歴史」に触れたい方に、ぜひ観ていただきたい作品です。

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