【missing】胸が引き裂かれるような石原さとみ迫真の演技がすごい

ま行

 

 

わたし
ゆる

石原さとみさん出産後の復帰作で、かなりの衝撃作の『missing』。早くもNetflixで配信されていたので、鑑賞いたしました。今回も軽度嘔吐恐怖症で2児の母目線でレビューしていきます。

 

 

 

 

あらすじ

 

とある街で起きた幼女の失踪事件。
あらゆる手を尽くすも、見つからないまま3ヶ月が過ぎていた。

娘・美羽の帰りを待ち続けるも少しずつ世間の関心が薄れていくことに焦る母・沙織里は、夫・豊との温度差から、夫婦喧嘩が絶えない。唯一取材を続けてくれる地元テレビ局の記者・砂田を頼る日々だった。

そんな中、娘の失踪時に沙織里が推しのアイドルのライブに足を運んでいたことが知られると、ネット上で“育児放棄の母”と誹謗中傷の標的となってしまう。

世の中に溢れる欺瞞や好奇の目に晒され続けたことで沙織里の言動は次第に過剰になり、いつしかメディアが求める“悲劇の母”を演じてしまうほど、心を失くしていく。

一方、砂田には局上層部の意向で視聴率獲得の為に、沙織里や、沙織里の弟・圭吾に対する世間の関心を煽るような取材の指示が下ってしまう。

それでも沙織里は「ただただ、娘に会いたい」という一心で、世の中にすがり続ける。

(公式サイトより:https://wwws.warnerbros.co.jp/missing/)

 

 

 

嘔吐恐怖症の方は観られる?子供と一緒には観られる?

 

飲酒シーン、体調不良シーンはほとんどなく、嘔吐シーンや、えずいているシーンもなかったので嘔吐恐怖症の方も安心して鑑賞できるかと思います。

 

特に年齢制限はありませんが、Netflixでは大人向けのテーマとのことで13歳以上の鑑賞を推奨していました。大人が観ても数日引きずるような重く苦しい時間が続く映画なので、物語に引き込まれやすいお子さんの鑑賞は何歳になってもあまりおすすめできません。映像としての残酷なシーンや、ベッドシーンはないのでご安心ください。ただ、人間の残酷さを感じるシーンは多くあります。

 

 

ネタバレあり感想

 

石原さとみさんの迫真の演技が観ていて苦しくて苦しくて何度一緒に涙が出たかわからないくらい、観ている側にも苦しい場面が多数でした。

2年ぶりのたった数時間の息抜き。同じ母として私自身はとても責める気にはなれませんでした。

ただ、子どもが行方不明になったときに母親はアイドルのライブに行っていた、その事実から過剰な誹謗中傷を浴びます。見ず知らずの他人から責められ続け、自分で自分を責め続け、口には出さないけれど夫からも責められていると感じ、出来ること全てをしても一向に見つからない娘を求め続けどんどん情緒不安定にボロボロになったいく母親の様子が痛くて苦しかったです。

探しても探しても見つからない娘に度々起こる心ない人からのイタズラにより何度もどん底へ突き落とされます。

もしかしたら最悪の事態と同じことくらい結末がでない苦しさもあるなと感じました。諦めることを許されない。先に進むことも許されない。何年経っても同じ場所でチラシを配り続けていた夫婦の様子が苦しかったです。

 

想像もしたくないくらい悲しい出来事ですが、近い年齢の子どもをまた母として疑問に思ったことというと、子どもを17時30分に公園から家まで送らなかった弟が責められているけど、そもそも19時まで父親が帰れないなら、実家に預けるなりファミサポのような託児してくれる機関を利用するなりして6歳が一人でお留守番しなくてすむ状況作りは必要では?と感じてしまいました。

なにはともあれ、正に全身全霊で母親役を演じられた石原さとみさんとずっと静の苦しさを演じつつ最後に感情を出す父親役の青木崇高さん。どちらも実生活でもお子さんがいる状況だからこそできる演技だったのかはわかりませんが演じていてかなり苦しくなりそうな場面が多く、俳優さんのすごさを感じさせられました。

 

観た後しばらく引きずります。

子ども達から離れることが怖くなります。

ただ、なんて事のない子どもとの日常がかけがえのない日々で一つ一つが思い出で昨日より大切に過ごせるように感じる映画でした。

 

 

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