
「もし、あのときに戻れたら――」
誰もが一度は心の中でつぶやいたことのあるこの言葉を、物語の軸に据えた映画が『僕だけがいない街』です。
パッとしない日常を送る主人公が、ある出来事をきっかけに18年前の過去へと戻り、未解決の事件と向き合っていく本作は、タイムリープサスペンスでありながら、人の後悔や優しさを丁寧に描いたヒューマンドラマでもあります。
藤原竜也の迫真の演技と、原作漫画の持つ緊張感を映画ならではのテンポで再構築した本作は、初見でも引き込まれる完成度。
この記事では、映画『僕だけがいない街』のあらすじや見どころ、原作との違い、そして観終わったあとに残る余韻について詳しく感想をまとめていきます。
目次
✅基本情報

- 作品名:僕だけがいない街
- 公開年:2016年
- 監督:平川雄一朗
- 原作:三部けい『僕だけがいない街』
- 出演:藤原竜也、有村架純、及川光博、石田ゆり子
- ジャンル:サスペンス/ミステリー/SF
- 上映時間:120分
🎬あらすじ
パッとしない漫画家でフリーターの藤沼悟(藤原竜也)は、危険な出来事が起こる直前に時間が巻き戻る不思議な現象「再上映(リバイバル)」を経験するようになる。
それは自分の意思とは関係なく発動し、事件や事故を未然に防ぐまで時間が繰り返されるというものだった。
ある日、悟は何者かに母親を殺害されてしまう。絶望の中で起きた大きなリバイバルにより、彼は18年前の小学生時代へと戻される。
そこで悟は、当時起きた児童連続誘拐殺人事件と、母の死が深く関係していることに気づき、過去と現在を行き来しながら事件の真相に迫っていく。
🎥映画の見どころ
①「過去をやり直せたら」という誰もが抱く願い
本作の核にあるのは、「もしあのときに戻れたら」という普遍的な感情。
悟の能力は万能ではなく、何度も失敗し、もがきながら選択を迫られる。その姿がリアルで、観ている側の胸を締め付ける。
単なるタイムリープものではなく、「後悔」と「責任」を背負う物語として成立している点が印象的だ。
② 藤原竜也の二面性のある演技
大人の悟と小学生の悟、そのギャップを藤原竜也が一人で演じ分けている点も見逃せない。
精神は大人、中身は必死な子どもというアンバランスさが、彼の演技によって強い説得力を持って描かれている。
追い詰められたときの表情や、怒りと後悔が入り混じった感情表現は、本作の緊張感を一段引き上げている。
③ 有村架純が演じる“救い”の存在
有村架純演じるヒロインは、悟が人と向き合うきっかけを与える存在として描かれる。
決して派手ではないが、彼女の穏やかさやまっすぐさが、物語に温度を与えている。
サスペンス色の強い物語の中で、数少ない「安心できる場所」として機能している点が印象的だ。
📖原作ファン視点での映画版の特徴
原作漫画に比べると、映画はテンポ重視で物語が整理されている。
そのため、心理描写や伏線の細かさはやや省略されているが、2時間という枠の中で物語を成立させる工夫が随所に見られる。
原作未読でも理解しやすく、映画としての完成度を優先した構成と言える。
🧑🧒子どもと一緒に観られる?
殺人事件や誘拐といった重いテーマが扱われているため、小さな子ども向きとは言いにくい。
ただし、直接的に過激な描写は控えめなので、中学生以上であれば内容を理解しながら観ることは可能だろう。
🌟こんな人におすすめ
- タイムリープ×サスペンスが好きな人
- 原作漫画の実写化作品に興味がある人
- 「過去を変える」物語に弱い人
- 藤原竜也の演技を堪能したい人
⚠️嘔吐恐怖症の方は観られる??
直接的な嘔吐シーンはなく、体調不良、飲酒シーンもありませんが、度々事故からの入院といったシーンがあるので、病院に抵抗がある方にはオススメできませんが、そういった抵抗がなければ嘔吐恐怖症の方にも安心して観ていただける映画かと思います。
📺配信情報(2026/1現在)
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原作
🕊️まとめ
『僕だけがいない街』は、サスペンスとしての緊張感と、人間ドラマとしての切実さが同時に味わえる作品だ。
過去を変えることの難しさ、そして誰かを守ろうとする強い意志が、観る人の心に残る。
派手さよりも感情の重みを大切にしたい人に、ぜひ一度観てほしい映画である。




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