
「このままでいいのかな」
「頑張っているはずなのに、何も掴めていない気がする」
そんな夜に、そっと寄り添ってくれるのが“女性主人公映画”です。
今回紹介するのは、
恋愛だけでも、成功物語でもない、
人生に迷い、傷つきながらも生きる女性たちを描いた日本映画。
観終わったあと、すぐに元気になれなくてもいい。
ただ「自分だけじゃない」と思える――
そんな作品を厳選しました。
目次
■ ① 百円の恋(2014)

主演:安藤サクラ
無職・実家暮らしの女性が、ボクシングと出会い、自分の人生に向き合っていく物語。
勝たなくても、救われなくても、
「立ち上がった」という事実だけが残るラストは、日本映画屈指の名シーン。
おすすめな人
- 自己嫌悪に押しつぶされそうな人
- 努力が報われなかった経験がある人
リンク🔗映画『百円の恋』レビュー|安藤サクラが体現する“負け続ける人生”のリアル
■ ② ちょっと思い出しただけ(2022)

主演:伊藤沙莉
元恋人との6年間を“逆再生”で描く、大人のラブストーリー。
過去を美化しすぎず、
「別れた後も人生は続く」という現実を静かに肯定してくれる一作。
おすすめな人
- 忘れられない人がいる
- 恋愛の終わりを受け止めきれていない人
リンク🔗『ちょっと思い出しただけ』を観た感想|別れの記憶を遡る切なすぎる恋愛映画【2022年公開】
■ ③ 傲慢と善良(2024)

主演:奈緒
婚約者の失踪をきっかけに、
「善良であろうとする自分の傲慢さ」に気づいていく女性の物語。
恋愛・結婚・自己肯定感という、
現代女性が直面するテーマを鋭く突いてきます。
おすすめな人
- 婚活・恋愛に疲れている
- “ちゃんとした大人”でいようとして苦しい人
リンク🔗『傲慢と善良』実写映画化徹底レビュー【藤ヶ谷太輔×奈緒】
■ ④ アンダーカレント(2023)

主演:真木よう子
夫の失踪、銭湯の再開、見知らぬ男との共同生活。
静かな日常の中に潜む、心の底流を描いた作品。
言葉にしない感情の積み重ねが、観る側の心をじわじわ締めつけます。
おすすめな人
- 今泉力哉作品が好き
- 感情を言葉にするのが苦手な人
リンク🔗『アンダーカレント』レビュー|夫の失踪が“心の底流”を揺らす——静かで深い、人間の奥行きを描いた傑作
■ ⑤ 彼女がその名を知らない鳥たち(2017)

主演:蒼井優
自分を大切にできない女性が、
“愛されること”と“依存”の境界を見失っていく物語。
観るのがしんどいほど、生々しい。
おすすめな人
- 共依存について考えたい
- 心の闇を描いた映画が好き
リンク🔗映画『彼女がその名を知らない鳥たち』感想レビュー|蒼井優×阿部サダヲが描く衝撃の愛と執着【ネタバレあり】
■ ⑥ ママレード・ボーイ(2018)

主演:桜井日奈子
明るい青春映画の皮を被りながら、
実は「家庭環境に翻弄される少女の成長」を描いています。
おすすめな人
- 少女漫画原作映画が好き
- 軽さと切なさの両方を求める人
リンク🔗映画『ママレード・ボーイ』感想レビュー|桜井日奈子×吉沢亮が描く胸キュン恋愛と家族の物語【ネタバレあり】
■ ⑦ ハニーレモンソーダ(2021)

主演:吉川愛
自己肯定感の低い少女が、
一歩ずつ世界を広げていく王道青春ストーリー。
おすすめな人
- 自信が持てない自分に疲れている
- 優しい青春映画が観たい
リンク🔗【ハニーレモンソーダ】ラウール&吉川愛が贈る青春ラブストーリー【ネタバレあり】
■ ⑧ ファーストキス(2024)

主演:松たか子
夫を亡くした女性が、タイムトラベルを通して
「後悔」と「愛し直すこと」に向き合う物語。
大人になってから観てこそ刺さる一本。
おすすめな人
- 結婚・夫婦関係に悩んでいる
- 人生の選択を振り返りたい
リンク🔗映画『ファーストキス』感想|松たか子×松村北斗の“時を超える夫婦愛”が胸を締めつける
■ ⑨ 夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく(2023)

主演:久間田琳加
繊細な感情と孤独を抱える女子高生の心情を丁寧に描写。
おすすめな人
- 思春期の心の揺れを思い出したい
- 静かな青春映画が好き
リンク🔗映画『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』感想レビュー|白岩瑠姫×久間田琳加が描く繋がる過去と純粋な恋【ネタバレあり】
■ ⑩ 漁港の肉子ちゃん(2021)

主演(声):大竹しのぶ
不器用で愛情深い母と娘の物語。
笑いながら、最後は必ず泣かされる。
おすすめな人
- 母と娘の関係に思うところがある
- 優しさに触れたい夜
リンク🔗【映画 漁港の肉子ちゃん】西加奈子原作の母娘物語を明石家さんまがプロデュース!
■ 女性主人公映画が教えてくれること
これらの映画に共通しているのは、
- 正解がない
- 成功しない
- でも、生きている
という現実です。
「強い女性」ではなく、
“弱いまま生きる女性” を描いているからこそ、心に残る。
■ まとめ
女性主人公映画は、
「こうなりなさい」とは言いません。
ただ、
そのままのあなたで、生きていていい
と、そっと置いていってくれます。
もし今、少しだけしんどいなら、
この中の一本が、あなたの夜に寄り添ってくれるはずです。


コメント