【騙し絵の牙】大泉洋あてがきの原作!彼は何者?何度も騙される!

た行

 

わたし
ゆる

2021年公開の映画で原作小説が大泉洋さんを主人公にあてがきしたもので、映画化されたときに主演をされたという公開当時大変話題になった映画で、原作者が最近観た【罪の声】と同じとのことでNetflixにて鑑賞いたしました。

軽度嘔吐恐怖症で2児の母の目線でご紹介いたします。

 

 

 

 

あらすじ

 

出版不況の波にもまれる大手出版社「薫風社」では、創業一族の社長が急逝し、次期社長の座をめぐって権力争いが勃発。そんな中、専務の東松が進める大改革によって、売れない雑誌は次々と廃刊のピンチに陥る。カルチャー誌「トリニティ」の変わり者編集長・速水も、無理難題を押し付けられて窮地に立たされるが……。(映画.comよりhttps://eiga.com/movie/88980/)

 

 

嘔吐恐怖症の方でも観られる??

 

直接的嘔吐表現はありませんが、松岡茉優さん演じる高野が國村隼さん演じる二階堂を接待するときにワインを勧められ酔いすぎるというシーンがあり、少しヒヤヒヤします。

その他は泥酔、体調不良シーンはありません。

 

 

子どもと一緒に楽しめる??

 

映倫は特に年齢制限を設けておりませんし、過激なシーン、残虐なシーンはありません。

ただ、社長が亡くなったことによる後継者争い、衰退していく出版業界、それぞれの信念と思惑の中で騙し合いなのでそういったことを理解できないと面白く観ることは難しいかなと思います。

 

 

こんな方にオススメ!

 

✳︎騙し合いストーリーが好き

✳︎大泉洋さんが好き

✳︎本屋さんにいくのが好きな方

✳︎テンポ感のある映画が好きな方

 

 

ネタバレあり感想

 

公開後の日本アカデミー賞の受賞スピーチで大泉洋さんが、自分にあてがきで書かれた原作だということを明かしており、『探偵はBARにいる』や『ハケンの品格』などが好きだったので気になっておりやっと鑑賞することができました。

宣伝では”全員嘘をついている”とされていましたが、全員??には少し疑問ありでした。(個人的には事前報告はないものの嘘をついてるのなとは違うのでは?という人が数名いたので)

 

やはりあてがきされただけあり、この映画の見どころは大泉洋さん演じる速水の底知れない怖さや一瞬で人の懐に入ってしまう要領の良さ、終始良い人?悪い人?とわからなくなるような多面性でした。

登場人物が多くしかも豪華すぎる面々で、ん?という演技をする人がいないのも間違えなく入り込める一因だったと思います。

 

映画後半、マスコミから逃げる宮沢氷魚さん演じる矢代、速水、高野。少し遅れる高野をエレベーターに引き寄せ抱き止めるシーン、屋上での本屋がどんどんなくなっていくことを寂しく思う高野に「その気持ちがノスタルジーによるものならそんなもん俺が忘れさせてやるよ」と言って笑い合うシーン、これは大泉洋だからこそ、いやらしくなくかつ上司と部下の恋愛ものみたいにならない絶妙さを感じました。これが同世代の西島秀俊さんや反町隆史さんならカッコ良すぎて少し恋愛を絡めたくなってしまう(それはそれで観たいような、、、)大泉洋さんだからこそ、かっこいいシーンもサラッと流しいやらしくないし主軸もそれない。それが約2時間とドラマや小説より限られた時間の中でのストーリーだからとても良かったです。

 

ラストにAmazonとの提携により、大幅な電子化に舵を切った薫風社を高野は退職し、数ヶ月前に閉店した実家の書店を、22年ぶりに出版する伝説の小説家の本を限定で3万3千円で売るという、奇策を繰り出し、大成功。速水を出し抜くというシーンがありましたが、一時的にはうまくいっても長い間続かないだろうし、元上司まで巻き込んで大丈夫かなと少し冷静な目線で観てしまいました。

一方速水も獄中の城島咲に新たな企画を持ち込みただでは終わらないぞ感。流石です。

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