【映画レビュー】ブルーピリオド 実写|「好き」を通じて全てが変わった高校生の感動の挑戦

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わたし
ゆる

美術の世界に飛び込む勇気を描いた青春ストーリー。原作コミックも大ヒットを記録し、アニメ版も人気だった『ブルーピリオド』が実写映画化され、2024年8月9日に公開されました。

今回Netflixで配信されたので、軽度の嘔吐恐怖症で2児の母目線でレビューいたします。

 

 

 

 

 

 

 

📝基本情報と見どころ

 

  • タイトル:映画『ブルーピリオド』
  • 公開:2024年8月9日から全国公開 
  • 原作:山口つばさ『ブルーピリオド』(マンガ大賞2020受賞) 
  • 監督:萩原健太郎(『東京喰種』など) 
  • 脚本:吉田玲子(アニメ版も担当) 
  • 主演・キャスト:眞栄田郷敦(矢口八虎)、高橋文哉、板垣李光人、桜田ひよりほか 
  • 見どころポイント:
    • キャストが半年以上絵画を練習し、劇中の絵画に本人たちの作品を使用 
    • 主人公の“好きに本気で向き合う”姿が観る人に届く感動作 

 

 

 

 

🔹あらすじ(ネタバレなし)

 

成績優秀で空気を読むことに慣れていた高校生・矢口八虎(眞栄田郷敦)。

しかし「私の好きな風景」という課題で描いた、明け方の青い渋谷の絵が、彼の心の扉を開くきっかけに。

それを皮切りに、八虎は美術の世界に目覚め、東京藝術大学を目指し情熱を武器に挑戦を始めます 。

彼を支える仲間たちとの葛藤、ライバルとの切磋琢磨、そして美術の「正解なき世界」に向き合う姿が描かれます。

 

 

 

 

🧑‍🧒‍🧒子どもと一緒に観られる?

 

「中高生以上」と一緒に観るのがおすすめです。暴力や性的描写はなく、テーマは“挑戦・自己表現・友情”。

ただ、美術の葛藤や進路問題など大人に共感しやすい描写もあるため、小さな子供より視野の広い思春期世代にぴったりだと感じました。

 

 

 

⚠️嘔吐恐怖症の方でも観られる??

 

映画序盤の主人公と友人たちの夜遊びのシーンで嘔吐シーンがあるので嘔吐恐怖症の方にはオススメできません

ただ、どうしても興味があるという方はさほど重要なシーンでもないので早送りしてもいいかと思います。

 

 

 

 

🏹どんな人におすすめ?

  • 「好き」に悩みながら本気で打ち込んだ経験のある人
  • 美術・表現に興味がある学生
  • 萩原健太郎監督・吉田玲子脚本のファン
  • キャストの演技や裏側に関心がある人(絵の練習シーンが熱いです) 
  • 青春映画で深い感動が欲しい人

 

 

 

 

📺配信・購入情報まとめ(2025年8月現在)

 

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周りに合わせて器用に生きてきた1人の高校生。たった1枚の絵をきっかけに自分の中に眠っていた情熱に目覚めた彼は、あらゆる困難を乗り越えて美術の世界に挑んでいく。

 

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👀感想・評価(ネタバレあり)

 

熱が伝わってくる演技とリアリティ

眞栄田郷敦さんは、絵を描く高校生の戸惑いや情熱を自然に表現。

高橋文哉さん、板垣李光人さん、桜田ひよりさんらも、絵筆を握る役作りに徹底して向き合っていて、画面から伝わるリアリティが素晴らしいです 。

実写ならではの演出・映像美

「青い渋谷」の風景、美術予備校での緊張感、展示会場での視線の交錯…。

静と動が混ざる中で、色彩や構図に込められたメッセージは、原作とは異なる実写ならではの魅力です。

挑戦と挫折、そして成長の描写

経験も才能もない主人公が、才能あるライバルや「アートとは何か?」という疑問と向き合いながら成長する様子は、リアルで心に刺さります。

「好きに本気で向き合う」姿は、きっと働く人や学生にも響くはずです 。

 

 

 

 

📖原作との比較|実写版で変わったポイント

 

『ブルーピリオド』は山口つばさ先生による人気マンガ(講談社『アフタヌーン』連載中)が原作。マンガでは八虎の心の動きや、美術理論の解説が丁寧に描かれています。

実写映画版では、時間の制約もあり、ストーリーのテンポが速く、原作の複数エピソードを省略・統合しています。

① 描写の密度とスピード感

  • 原作:美術の技術解説や、八虎がスケッチを重ねて成長していく過程がじっくり描かれます。
  • 実写:半年分の美術練習を一気に見せる場面も多く、「挑戦」から「受験本番」までがスピーディー。
    → 原作を読んだ人には「駆け足」に感じるかもしれませんが、その分エモーショナルな演出が際立っています。

② キャラクターの掘り下げ

  • 原作:八虎の心理描写が非常に細かく、孤独や焦り、仲間への嫉妬まで赤裸々に描写。
  • 実写:モノローグを最小限にして、俳優陣の表情や動きで心情を伝える映像演出にシフト。
    → 観る人によっては「説明不足」よりも「余白が心地よい」と感じるでしょう。

③ 美術シーンのリアル感

  • 原作:紙面でも構図や色彩の美しさが際立つが、色はあくまでマンガ的表現。
  • 実写:撮影用の絵をキャスト自身が制作し、絵具の質感や筆の動きがリアルに映る。
    → 実際の光や質感が加わることで、美術の「生々しさ」が倍増しています。

④ セリフと感情の違い

  • 原作:美術論や受験アドバイスが細かく言語化される。
  • 実写:セリフは絞られ、代わりに音楽や間で感情を表現。
    → 「情報量重視」の原作、「感情重視」の実写、という住み分けがされています。

⑤ 物語のラスト

  • 原作:物語は続いており、藝大合格後の八虎の成長も描かれています。
  • 実写:大学合格の瞬間で幕を閉じ、感動の余韻を残す終わり方。
    → これは映画の尺やテーマ「挑戦の軌跡」に合わせた演出です。

比較まとめ

  • 原作は「美術を学びたい人向けの知識と心理描写の宝庫」
  • 実写は「美術の情熱と青春の熱を短時間で体感できるエモーショナル作品」

どちらも別の強みを持つため、映画を観た後に原作を読むと、より深く八虎の世界に没入できます。

 

 

 

 

🎯まとめ

 

実写映画『ブルーピリオド』は、熱さ、葛藤、成長が凝縮された青春ドラマ。「芸術っていいね」と素直に思える、純粋な気持ちになれる一本です。

「好き」を通じて自分が変わっていく、その瞬間を見届けたい方には、ぜひ観てほしいおすすめ作品です。

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