
「おもしろい」って、なんだろう。
誰かを笑わせたいという気持ちは、才能なのか、それとも呪いなのか——。
『笑いのカイブツ』は、お笑いに人生を捧げた一人の青年の、不器用で痛々しく、それでも目が離せない青春を描いた作品です。
華やかな成功譚ではなく、“笑いに取り憑かれた人間の現実”を真正面から描いた物語が、静かに胸を締めつけます。
目次
✅基本情報

原作: ツチヤ タカユキ
監督: 滝本 憲吾
公開年: 2024年
上映時間: 116分
ジャンル: ヒューマンドラマ
🎬あらすじ
ツチヤ(岡山天音)は15歳の頃から6年間、テレビの大喜利番組に投稿を続けてきた。
その努力が実を結び、お笑い劇場の作家見習いとなるものの、不器用な性格ゆえに周囲とうまくなじめず、劇場を去ることになる。
その後、ラジオ番組への投稿で“伝説のハガキ職人”として名を知られるようになったツチヤは、人気芸人ベーコンズの西寺(仲野太賀)から「東京に来て一緒にお笑いやろう」と声をかけられる。
大阪から上京したツチヤだったが、東京での生活と人間関係の中で、次第に息苦しさを感じていく——。
👀見どころ
岡山天音が体現する「報われなさ」
本作の核となるのは、岡山天音の存在感です。
ツチヤは、努力しても空回りし、空気が読めず、正解が分からない人物。
それでも「笑い」だけは手放せない。
そのどうしようもない執念と孤独を、岡山天音は痛いほどリアルに演じています。
仲野太賀演じる“光と影”
仲野太賀演じる西寺は、ツチヤにとっての希望であり、同時に残酷な存在です。
才能と人間性、成功と孤独。
同じ“お笑い”を志していても、立っている場所が違うことが、静かに突きつけられます。
この西寺はオードリーの若林さんということを知り途中から若林さんとしてみていました。
長年のリトルトゥースの方からすると有名な話なのかもしれませんね。
笑えない「お笑いの裏側」
『笑いのカイブツ』は、お笑い業界を美化しません。
評価されること、消費されること、居場所を失うこと。
“おもしろい”の裏にある苦しさを、淡々と描いていきます。
だからこそ、この作品はコメディではなく、れっきとしたヒューマンドラマです。
🧑🧒子どもと一緒に観られる?
あまりおすすめできません。
- 物語のテーマが重く、心理描写が中心
- 明るく分かりやすい展開は少ない
- 成功譚ではなく、挫折と孤独が主軸
夢を追う若者の話ではあるものの、キラキラとは1番離れた位置にいるようなどうにもならないもどかしさが多く残る映画なので、これから夢を追う子ども達というより、夢を追ったことのある大人向けに感じました。
高校生以上〜大人向けの作品で、特に20代後半以降に刺さりやすい内容です。
🌟どんな人におすすめ?
- 夢を追うことの苦しさを描いた映画が好きな人
- 芸能・お笑い業界の裏側に興味がある人
- 岡山天音、仲野太賀の演技を堪能したい人
- 成功よりも“途中で立ち止まる人生”に共感できる人
⚠️嘔吐恐怖症の方でも観られる?
率直に言うと嘔吐恐怖症の方には一切オススメできません。
主人公のツチヤはなにかにつけて飲んだくれるし、ハガキ職人としてハガキを出すために、酒に弱くコミュニケーション能力がほぼないにも関わらずホストの体験入店を転々としたりするので、とにかく飲酒シーンが多いです。直接的な嘔吐シーン、体調不良シーンもあります。
📺配信情報(2026/2現在)
Netflix

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原作
🕊️まとめ
『笑いのカイブツ』は、夢を追い続けることの美しさと残酷さを、これ以上ないほど正直に描いた作品です。
「好きなことだけで生きていく」ことの難しさを知っている人ほど、この物語は深く刺さるでしょう。
笑えなくても、心には残る。
そんな一本を探している人に、ぜひおすすめしたい映画です。



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