
辻村深月の人気小説『傲慢と善良』を原作に、藤ヶ谷太輔×奈緒で実写映画化。
婚約者が突然姿を消し、彼女の「過去」と「嘘」に向き合うことになる主人公の葛藤を描いたミステリーロマンスです。
目次
✅基本情報

- 公開年:2025
- 監督:萩原健太郎(『ブルーピリオド』『サヨナラまでの30分』)
- 原作:辻村深月『傲慢と善良』
- 出演:藤ヶ谷太輔、奈緒、倉悠貴、桜庭ななみ、宮崎美子、西田尚美 ほか
- ジャンル:ミステリー/ラブストーリー/ヒューマンドラマ
📖あらすじ(ネタバレなし)
30代の架(藤ヶ谷太輔)は、長年の恋人との別れを経て婚活を開始。
マッチングアプリで出会った真実(奈緒)と1年間交際するものの、彼女の過去について深く語られないことに不安を抱えていた。
ある日、真実は「ストーカーに狙われている」と告白。
その直後、怯えきった声で助けを求める電話を最後に、彼女は姿を消してしまう。
架は真実を救いたい一心で、彼女の家族・友人・元恋人などを訪ねるが、
そこで知ったのは、架の知らない真実の一面、彼女が抱え続けてきた“苦しみ”と“嘘”だった…。
🧑🧒子どもと観られる?
▶ 小学校高学年〜中学生以上向け
- 暴力シーンは少なめ
- ラブシーンは軽度
- 失踪・ストーカー・心理描写などやや重めのテーマあり
家族で観るなら中学生以上が妥当。
大人は深く刺さる、繊細なテーマの作品。
⚠️嘔吐恐怖症の方は観られる??
この映画では直接的な嘔吐シーンはありません。体調不良シーンもなく、飲酒シーンは度々ありますが、連想させるような泥酔はありませんでした。
🌟こんな人におすすめ
- 心理描写が丁寧な映画が好き
- ミステリーと恋愛の両方を楽しみたい
- 辻村深月作品が好き
- 奈緒・藤ヶ谷太輔の演技を味わいたい
- 「愛とは何か」を静かに問いかける作品が見たい
📺配信情報(2025/11現在)
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原作
💬レビュー:この映画が刺さる理由
●1. 「善良」であろうとすることの難しさに胸が刺さる
本作のテーマは、タイトルの通り“傲慢”と“善良”。
一見優しそうに見える行動でも、相手を傷つけてしまうことがある。
反対に、不器用だからこそ思いやりが伝わらないこともある。
架が真実の真相に近づくほど、
私たち自身も「自分は誰かに対して傲慢ではなかったか?」と問い返される。
物語の重さはあるのに、どこか温かさが残るのが萩原監督らしい。
●2. 奈緒の演技が圧巻
消えた婚約者という難しい役を演じる奈緒。
“透明なのに強い”“静かなのに必死”という絶妙なバランスで真実という女性を立ち上げている。
彼女の生きづらさや痛みを理解した瞬間、
観客側の視点もガラッと変わる構造が秀逸。
●3. ミステリーとしてもラブストーリーとしても成立
失踪事件を追うサスペンス展開がありつつ、
同時に“相手の本当を見るとはどういうことか”を描く純度の高い恋愛映画。
「大切な人を理解することの難しさ」
「好意や優しさに潜む傲慢さ」
など、観た人なら必ず自分ごととして刺さるテーマがある。
🕊️まとめ
映画『傲慢と善良』は、
恋人の失踪を追うミステリーでありながら、究極の“人間理解”を描くヒューマンドラマ。
観終わったあとに、
自分の大切な人に優しくしたくなるような余韻が残る作品です。



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